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jQueryのremoveとは? - 選択した要素を削除
remove()は、jQueryで要素を操作する上で、特定の要素を削除したい時に必要となるメソッドです。この記事では、remove()の使い方や注意点、具体的な使用例、そしてよく似たメソッドであるdetach()との違いを解説します。
remove()の基本
remove([expr])は、選択した全ての要素をドキュメントから完全に削除するメソッドです。
- 引数
expr(オプション) : 指定したセレクタに一致する子要素のみを削除します。 remove()は、要素だけでなく、その子要素、テキストノード、イベントハンドラなど、全てを削除します。- 重要なのは、
remove()はjQuery オブジェクトからは要素を削除しない点です。jQuery オブジェクト上では、引き続き削除した要素に対する操作が可能です。
remove() と detach() の違い
要素を削除するメソッドとして、detach() があります。 remove() と detach() の違いは、イベントハンドラやjQuery データを保持するかどうかです。
| メソッド | イベントハンドラとjQuery データの保持 |
|---|---|
remove() |
削除 |
detach() |
保持 |
detach() を使用すると、要素を後で再びドキュメントに追加する際に、イベントハンドラやjQuery データを保持したまま操作できます。
remove() の使用例
以下に、remove()を使った具体的な例をいくつか紹介します。
例1:全てのリストアイテムを削除
<ul id="myList">
<li>アイテム1</li>
<li>アイテム2</li>
<li>アイテム3</li>
</ul>
$(document).ready(function(){
$("#myList").remove();
});
このコードは、ID が myList のリスト全体を削除します。
例2:特定のリストアイテムのみを削除
<ul id="myList">
<li>アイテム1</li>
<li class="special">アイテム2</li>
<li>アイテム3</li>
</ul>
$(document).ready(function(){
$("#myList li.special").remove();
});
このコードは、ID が myList のリストの中から、クラス名が special のリストアイテムのみを削除します。
例3:削除した要素を再利用
<div id="myDiv">
<p>この要素は削除されます。</p>
</div>
<div id="target"></div>
$(document).ready(function(){
var $myDiv = $("#myDiv").remove();
$("#target").append($myDiv);
});
このコードでは、#myDiv を削除していますが、$myDiv 変数には削除された要素が保持されています。そのため、append() を使用して、削除した要素を #target に追加することが可能です。
まとめ
remove() は、要素を完全に削除するメソッドです。 detach() と使い分けることで、より柔軟なDOM操作が可能になります。
よくある質問
Q1: remove() を実行しても要素が削除されない場合は?
A1: jQuery のセレクタが正しく要素を選択できているか確認してください。開発者ツールのコンソールでエラーが出ていないか確認することも有効です。
Q2: remove() で削除した要素を元に戻すことはできますか?
A2: remove() は要素を完全に削除するため、元に戻すことはできません。要素を一時的に非表示にする場合は、hide() を使用してください。
Q3: remove() と empty() の違いは何ですか?
A3: remove() は要素自体を削除しますが、empty() は要素の子要素のみを削除します。 empty()を使った場合、対象の要素自身は残ります。
その他の参考記事:jquery removeattr style