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jQueryでVisibleを判定するには?
Webページの開発において、要素の表示・非表示状態を判定することはよくあります。jQueryを使用すると、要素が表示されているかどうかを簡単に判定することができます。この記事では、jQueryの:visibleセレクタと、関連するメソッドについて解説します。
:visibleセレクタとは?
:visibleセレクタは、HTMLドキュメント上で「可視状態」と見なされる要素を選択するために使用します。jQueryでは、以下の条件を満たす要素が「可視状態」と判断されます。
- HTMLドキュメント上に一定のスペースを有している
- 要素の幅と高さが0より大きい
具体的には、jQueryは要素のoffsetWidthプロパティまたはoffsetHeightプロパティの値が0より大きい場合、その要素を:visibleセレクタにマッチさせます。これらのプロパティは、要素のコンテンツ、パディング、ボーダーを含めた幅と高さをピクセル単位で返します。
:visibleセレクタの使い方
:visibleセレクタは、他のセレクタと組み合わせて使用することができます。例えば、IDが"myElement"で、かつ可視状態である要素を選択するには、以下のように記述します。
$('#myElement:visible')
:visibleセレクタを使用した判定方法
要素が可視状態かどうかを判定するには、is()メソッドを使用します。is()メソッドは、引数に指定したセレクタにマッチするかどうかを判定し、真偽値を返します。
if ($('#myElement').is(':visible')) {
// 要素が表示されている場合の処理
} else {
// 要素が非表示の場合の処理
}
使用例
以下のHTMLコードを例に、:visibleセレクタを使用した判定方法を見てみましょう。
<div id="parent">
<p id="visibleElement">表示されている段落</p>
<p id="hiddenElement" style="display: none;">非表示の段落</p>
</div>
このHTMLコードでは、"visibleElement"というIDを持つ段落は表示されていますが、"hiddenElement"というIDを持つ段落はdisplay: none;スタイルが適用されているため非表示になっています。
これらの要素に対して:visibleセレクタとis()メソッドを使用すると、以下のように判定することができます。
$(document).ready(function() {
if ($('#visibleElement').is(':visible')) {
console.log('#visibleElementは表示されています。');
} else {
console.log('#visibleElementは非表示です。');
}
if ($('#hiddenElement').is(':visible')) {
console.log('#hiddenElementは表示されています。');
} else {
console.log('#hiddenElementは非表示です。');
}
});
このコードを実行すると、コンソールに以下のメッセージが出力されます。
#visibleElementは表示されています。 #hiddenElementは非表示です。
注意点
:visibleセレクタは、要素の親要素が非表示になっている場合でも、要素自体が表示されていればtrueを返します。要素の親要素を含めて表示状態を判定する場合は、:hiddenセレクタと組み合わせて使用する必要があります。visibility: hidden;やopacity: 0;が設定されている要素は、画面上にスペースを確保しているため、:visibleセレクタではtrueと判定されます。これらの状態を非表示と判定する場合は、別途判定処理を実装する必要があります。
関連するメソッド
jQueryには、:visibleセレクタ以外にも、要素の表示状態を操作するためのメソッドが用意されています。主なメソッドを以下の表にまとめます。
| メソッド | 説明 |
|---|---|
show() |
非表示の要素を表示状態にします。 |
hide() |
表示されている要素を非表示状態にします。 |
toggle() |
要素の表示状態を反転させます。 |
参考資料
よくある質問
Q1. :visibleセレクタは、どのような場合に使用するのでしょうか?
A1. :visibleセレクタは、要素が表示されている場合にのみ処理を実行したい場合や、表示されている要素の数をカウントしたい場合などに使用します。
Q2. :visibleセレクタで、親要素が非表示の場合でも子要素が選択されるのはなぜですか?
A2. :visibleセレクタは、要素自体が表示されているかどうかを判定するため、親要素の表示状態は影響しません。親要素を含めて表示状態を判定する場合は、:hiddenセレクタと組み合わせて使用してください。
Q3. visibility: hidden;やopacity: 0;が設定されている要素は、:visibleセレクタでどのように判定されますか?
A3. visibility: hidden;やopacity: 0;が設定されている要素は、画面上にスペースを確保しているため、:visibleセレクタではtrueと判定されます。これらの状態を非表示と判定する場合は、別途判定処理を実装する必要があります。
その他の参考記事:jquery display 切り替え