
jQueryでクリックした要素を取得するには?【3つの方法とサンプルコードで解説】
クリックイベントで要素を取得する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。jQueryを使って効率的に実装しましょう。
はじめに
Webサイトやアプリケーション開発において、ユーザーのクリック操作に対応することは必須です。jQueryを使用すると、クリックされた要素を簡単に取得し、それに応じた処理を実行できます。
この記事では、jQueryでクリックされた要素を取得する方法を3つ解説します。それぞれの方法の特徴を理解し、最適な方法を選べるようになりましょう。
1.  $(this) を使う方法
$(this) は、イベントが発生した要素自身を参照するjQueryオブジェクトです。クリックイベントハンドラ内で $(this) を使用することで、クリックされた要素を直接取得できます。
| 主な内容 | 
|---|
| $(this)の基本的な使い方 | 
| サンプルコード | 
| メリット:シンプルで直感的 | 
| デメリット:他のイベントハンドラと併用する場合に注意が必要 | 
<button class="clickable">クリック</button>
<script>
$(document).ready(function() {
  $('.clickable').click(function() {
    // クリックされたボタンのテキストを取得
    var text = $(this).text(); 
    console.log(text); // "クリック"
  });
});
</script>
2.  event.target を使う方法
event.target は、イベントの発生源となった要素を参照します。クリックイベントハンドラにイベントオブジェクト event を渡すことで、event.target を使用してクリックされた要素を取得できます。
| 主な内容 | 
|---|
| event.targetの使い方 | 
| サンプルコード | 
| メリット:イベントの伝播を考慮できる | 
| デメリット: $(this)よりもコードが冗長になる場合がある | 
<div class="container">
  <button>クリック</button>
</div>
<script>
$(document).ready(function() {
  $('.container').click(function(event) {
    // クリックされた要素を取得
    var clickedElement = event.target; 
    console.log(clickedElement); 
  });
});
</script>
3.  on() メソッドでセレクタを使う方法
on() メソッドは、要素にイベントハンドラをバインドする際に、セレクタを指定できます。クリックイベントハンドラ内で、on() メソッドで指定したセレクタに合致する要素を取得できます。
| 主な内容 | 
|---|
| on()メソッドとセレクタの組み合わせ方 | 
| サンプルコード | 
| メリット:特定の要素のみを取得可能 | 
| デメリット:複雑な構造のHTMLでは、適切なセレクタの指定が難しい場合がある | 
<ul>
  <li class="item">項目1</li>
  <li class="item">項目2</li>
</ul>
<script>
$(document).ready(function() {
  $('ul').on('click', '.item', function() {
    // クリックされたli要素のテキストを取得
    var text = $(this).text(); 
    console.log(text); 
  });
});
</script>
まとめ
この記事では、jQueryでクリックされた要素を取得する3つの方法を解説しました。それぞれの方法には、メリットとデメリットがあります。
- $(this)は、シンプルで直感的な方法です。
- event.targetは、イベントの伝播を考慮できる方法です。
- on()メソッドでセレクタを使う方法は、特定の要素のみを取得したい場合に便利です。
状況に応じて最適な方法を選択し、効率的なWeb開発を行いましょう。
jQueryでクリックされた要素を取得する方法に関するQ&A
Q1: $(this) と event.target の違いは何ですか?
A1: $(this) はイベントハンドラがバインドされた要素自身を指し、event.target はイベントが発生した正確な要素を指します。要素内でネストされた要素をクリックした場合、これらは異なる場合があります。
Q2: on() メソッドでイベントデリゲーションを使用する利点は何ですか?
A2: イベントデリゲーションを使用すると、動的に追加された要素にもイベントハンドラを適用できます。これは、ページの読み込み後に要素が追加される場合に特に便利です。
Q3: クリックされた要素の親要素を取得するにはどうすればよいですか?
A3: $(this).parent() を使用して、クリックされた要素の親要素を取得できます。同様に、$(this).closest('.class-name') を使用して、特定のクラスを持つ祖先要素を取得できます。
その他の参考記事:jquery on 複数