
Angular Module Configに関する完全ガイド
要約: AngularJSのモジュール設定に特化したこのガイドでは、モジュールの定義、依存関係の注入、設定プロセスの詳細について説明します。Angular Module Configを理解することで、効率的なアプリケーション開発が実現します。
AngularJSモジュールの定義と使用方法
AngularJSのモジュールは、アプリケーションの構造を整理するための重要な要素です。このセクションでは、モジュールの定義方法、依存関係の管理、設定関数の利用方法について詳しく解説します。
| 機能 | 説明 | 
|---|---|
| モジュールの定義 | Angular.moduleメソッドを使用して新しいモジュールを作成します。 | 
| 依存関係の管理 | 他のモジュールを依存関係として指定することができます。 | 
| 設定関数の利用 | configメソッドを使用してアプリケーションの設定を行います。 | 
AngularJSでは、モジュールという単位でコードを分割することができます。 以下、モジュールの特徴です。
- モジュールにはアプリケーションがどのように立ち上がるのか(モジュールの構成情報、アプリの初期化情報)を定義することができる
- モジュール固有のコントローラ、サービス、ディレクティブなどの、アプリを構成するコンポーネントを定義することができる
- モジュールの中で他モジュールを依存先として指定して、他モジュールを使用できる
大規模なアプリや複雑なアプリでは複数モジュールを使用してアプリを管理することがあります。 また、サードパーティのサービスはモジュールとして提供されているので、これらを依存先として定義して使用することができます。
モジュールは、アプリの機能毎(機能A、機能B、機能C...など)に分割することもできますし、コンポーネントの種類ごと(コントローラ、サービス、ディレクティブ...など)に分割することもできます。
モジュールの作成
モジュールを作成するためのメソッドとして、angular.moduleメソッドが用意されています。
moduleメソッド
module(name [,requires [,config]])- name: モジュール名(String)
- requires: 依存先のモジュール(配列)
- config: 構成の定義(関数) ※今回説明は割愛します
requires 、configは省略可能です。
 myAppという名前のモジュールを作成したい場合は以下のようにします。
// sample.js
var app = angular.module('myApp', []);
これでmyAppモジュールが作成されます。
 モジュールを新規作成する場合、依存するモジュールがなかったとしても[](requires)が必要となります。
 [](requires)を省略した場合、すでに作成されたモジュールを取得しようとします。
 モジュールが未作成の状態で[](requires)を省略したmoduleメソッドを使用すると、エラーが発生します。
// sample.js
var app1 = angular.module('myApp', []);
var app2 = angular.module('myApp');
よって、上記のapp1とapp2の中身は同じものが取得できます。
モジュールにはコンポーネントを定義できます。
 すでに作成されたモジュールの取得は、一つのモジュールの宣言と、そのモジュールに対するコンポーネントの定義を別ファイルに分けたい、といった場合に有効となります。
依存モジュールの設定
moduleメソッドを使用して、依存するモジュールを設定することができます。
 myAppモジュールで、ngMessagesモジュールを使用したい場合は、以下のようになります。
// sample.js
var app = angular.module('myApp', ['ngMessages']);
ngMessagesモジュールはAngularJSの標準モジュールです。
 AngularJS自体も複数のモジュールから構成されています(細かくモジュールを分割することで、不要なモジュールをインポートするする必要がなくなります)。
 もちろん、自分で定義した別モジュールを依存先として設定することも可能です。
モジュールへの設定
アプリの構成部品(コンポーネント)をモジュールに登録することができます。
 moduleメソッドの戻り値はModuleオブジェクトです。
 Moduleオブジェクトの持つメソッドを使用して、コンポーネントを登録します。
myAppモジュールにmyControllerコントローラコンポーネントを登録する場合は、以下のようになります。
// sample.js
angular.module('myApp', [])
  .controller('myController', function(){
    // コントローラの定義
  });
以下、controllerメソッドの定義説明です。
controllerメソッド
controller(name, conrtoller)- name: コントローラ名(String)
- conrtoller: コントローラのコンストラクタ(関数)
controllerメソッドも含み、Moduleオブジェクトのメソッドのほとんどは戻り値として自分自身(Moduleオブジェクト)を返します。そのため、以下のように複数のコンポーネントを一つの文で登録することも可能です。
// sample.js
angular.module('myApp', [])
  .controller('myController', function(){
    // コントローラの定義
  })
  .service('myService', function(){
    // サービスの定義
  });
以下、Moduleオブジェクトの主なメソッドです。
| メソッド | 定義する内容 | 
|---|---|
| animation | アニメーションを定義 | 
| controller | コントローラを定義 | 
| directive | カスタムディレクティブを定義 | 
| filter | フィルターを定義 | 
| service,factory,provider,value,constant | サービスを定義。どのようなサービスを作成するのかによって、メソッドを使い分ける | 
| config | モジュールの構成情報を定義 | 
| run | アプリの初期化情報を定義 | 
参考文献
Q&A
- Q1: AngularJSモジュールをどのように作成しますか?
- A1: Angular.moduleメソッドを使用してモジュールを作成します。
- Q2: 依存関係注入とは何ですか?
- A2: 依存関係注入は、サービスやコンポーネントを他のコンポーネントに注入するプロセスです。
- Q3: config関数の役割は何ですか?
- A3: config関数は、アプリケーションの初期設定を行うために使用されます。